私は12月5日から第118回品質管理シンポジウムに参加します。
今回のテーマは自然災害やコロナなど外部要因や社内での内部要因など
変化に対応する経営が求められる中、何をすべきか議論します。
労働人口の減少や環境問題の深刻化など、
製造業が直面する課題は複雑化しています。
その中で、企業が顧客の工場環境や要望を正確に理解し、
製品づくりに生かすことは、競争力の源泉となります。
第118回品質管理シンポジウムは、こうした課題を踏まえ、
変化に対して企業がどのようなアプローチを取り
今後の経営に活かすべきか考える場です。
本文では、私が考える具体的な手法やプロセスの説明を避けつつ、
企業が取り組むべきポイントについて触れたいと思います。
社会課題を捉えた企業の取り組み
- 顧客の現場環境への理解を深める
顧客が抱える課題は、製造現場ごとに異なります。
省人化を求める顧客にはプロセス効率化が、
環境配慮を重視する顧客にはエコ素材の採用が重要となる場合があります。
環境といっても顧客要求は多義に渡り
企業は現場での観察や対話を通じて、単なる表面的な要望ではなく、
顧客の「隠れたニーズ」に気づくことが求められます。
- 課題解決型の製品提案
労働人口の減少や厳しくなる環境を背景に、
顧客は「課題を解決する製品」に価値を見いだします。
単なるコスト競争ではなく、社会課題に対応する
具体的なソリューションを提案することが重要になります。 - 全社的な視点で課題に取り組む
品質管理部門にとどまらず、開発・営業・生産の各部門が連携し、
顧客や市場から得られる情報を共有する仕組みを整えることで、
顧客要望を製品設計やサービス開発に反映しやすくなります。
シンポジウムで期待する成果
このような企業の取り組みを支えるため、
今回のシンポジウムでは以下のような視点が共有されることを期待します。
・顧客の声を製品づくりに反映する方法論
・社会課題に即した製品・サービス設計の事例
・業界を超えた成功事例の共有と議論
未来に向けた行動
企業が社会課題や顧客要望を正確に理解し、
それに応じた製品やサービスを提供することは、
業界全体の成長にも寄与します。
このシンポジウムの議論が企業発展の第一歩となり、
参加者全員が新たな行動を起こす契機となる内容を期待します。
また、議論の内容はご紹介いたします。