今回は2013年に紹介された商品企画七つ道具についてお伝えします。
2000年に改良された商品企画七つ道具(P7)
- ①インタビュー調査
②アンケート調査
③ポジショニング分析
④アイデア発想法
⑤アイデア選択法
⑥コンジョイント分析
⑦品質表
上記の流れですと、
・アンケート調査で評価する商品が既存商品
・アイデア発想法が後半にあるため、画期的なアイデアが出ても十分に検討することができない。
などの問題点が出てきました。
発想法をインタビュー調査の後に活用することで、
最初からアイデアを出して、創造的企画案を取り入れるプロセスに入れました。
- ①インタビュー調査
②アイデア発想法
③アイデア選択法
④アンケート調査
⑤ポジショニング分析
⑥コンジョイント分析
⑦品質表
上記の流れでも
・インタビュー調査が出発点であるため、ここでうまく行かないと、
仮説の質が落ちる可能性がありました。
・そのため多量のインタビュー調査が必要となり、予算と時間の制約と
司会者の問題があるため、インタビュー調査を多用に行うことは難しいのです。
この当時の商品企画に関する問題
・改良改善商品より新規開発商品の商品対策が寄せられました。
・顧客要望が多用、複雑になり、単純の現状商品の調査では展開しにくくなりました。
・さらなる価値創造のために潜在ニーズを発掘する上でインタビューで対応できるか否か。
2013年に改良した商品企画七つ道具(NeoP7)
インタビュー調査の前に仮説発掘を実施して、
大量の仮説発掘を目的にしました。
- ①仮説発掘法
1)フォト日記調査
2)仮説発掘アンケート
②アイデア発想法
1)焦点発想法
2)アナロジー発想法
3)ブレインライティング
③インタビュー調査
④アンケート調査
⑤ポジショニング分析
⑥コンジョイント分析
⑦品質表
新しく導入された手法の概要
追加された手法は仮説を短時間に大量に出すための顧客接点の方法が探索、研究されました。
・仮説発掘法
インタビュー調査の前に事前調査として実施するとことが多かった
観察調査を導入しやすくしたフォト日記調査と、
アイデア自体を調査対象者から自ら書いてもらうように誘導するアンケートになります。
・フォト日記調査
写真を取り入れた日記で調査対象者の生活実態や使用実態を書いてもらいます。
対象者の意見が直接収集され、仮説出しの有効な手段として採用しました。
・仮説発掘アンケート
多数の調査対象者に一定のフォームでアイデアを出してもらうアンケート調査。
2人の会話体の自由記入式アンケートを用いて、商品の現状、不満、要望から
新たなアイデア創出を行います。
・アイデア発想法:ブレインライティング
発想法で有名なブレインストーミングは対話しながらアイデア出しをしますが、
ブレインライティングは対話ではなく、紙に書くアイデア発想法です。
6人が3個の発想の種を5分ごとに展開していく仕組みがあり、
「635法」ともいわれています。
日本文理大学 経営経済学部 小久保雄介准教授から
商品企画のシステム化について、同システムを用いた実際の商品企画実践
https://www.nbu.ac.jp/img_file/sangaku/168480285640021-1.pdf