第118回品質管理シンポジウムにおいて私の参加するグループ討論では
「いかなる変化にも対応できる経営のあり方」というテーマです。
私はグループ討論をする上で、今までの経験などから以下の点を強調しようと
思っています。
少子高齢化や脱炭素といった国内課題に加え、疫病や自然災害、
戦争などグローバルな環境変化が企業の経営に影響を与えます。
このような複雑な状況下で、日本企業が持続的に成功を遂げるためには、
従来のやり方に固執せず、顧客の求めるものに適切に応える力が求められます。
そのためには、日頃から顧客のニーズを深く理解し、未来を予測して
市場の変化に合わせて柔軟に対応できるための具体的な手法や視点が重要です。
- 市場での立ち位置を再確認する:ポジショニング分析
市場の中で、自社の製品やサービスがどのように
位置づけられているかを理解することは、
競争力を高めるための基本です。
特に、競合他社とどのような差別化が図れるかを明確にすることが重要です。
たとえば、環境問題が注目される中、
エコに配慮した製品がどのように市場で評価されているかを分析し、
それを顧客に伝える方法を考えることで、
競争優位性を高めることができます。
- 顧客が何を求めているかを具体的に把握する
顧客がどのような要素を重視しているかを明らかにすることは、
製品やサービスの企画において重要です。
価格、性能、デザインなど、複数の要素の間で顧客がどのような
優先順位をつけるかを理解することで、
戦略的な意思決定が可能になります。
例えば、新しい製品を開発する際に、
環境に優しい素材と価格競争力のどちらを
優先するべきかを顧客の視点から分析することで、
的確な製品設計が可能になります。
- 柔軟な経営判断を支える仕組みを構築する
変化の激しい時代において、経営層が迅速かつ正確に意思決定を行えるよう、
現場の情報を的確に整理し活用する仕組みを整えることが求められます。
この仕組みによって、現場からのデータが経営戦略に反映され、
競争力を維持するための柔軟な対応が可能になります。
まとめ:顧客視点に立った対応力を高める
企業が直面する課題は複雑で多岐にわたりますが、
その中でも顧客のニーズを正確に理解し、
迅速に応える力を高めることが、今後の成長の鍵となります。
市場や顧客を的確に分析し、それに基づいて行動することで、
変化の時代を乗り越える強い経営基盤を構築することができると想定しています。
他の経営者の議論もありますので、他の視点や考え方、
方法論などを学びたいと思います。
この内容は改めてご紹介いたします。