今回は商品企画のフレームワーク「七つ道具」を活用し、
住宅メーカーが顧客価値創造に取り組んだ事例をご紹介します。
顧客価値創造の主な取組
以下の4つの視点から、住宅の新たな価値を生み出すプロセスを紹介します。
・潜在ニーズの発掘
・創造性の高いアイデア発想
・新価値の評価
・製品化の評価
① 潜在ニーズの発掘
ターゲット層である女性ユーザーの日常生活をより深く理解するため、
以下のアプローチを実施しました。
生活写真&コメントの収集
ユーザーに日常生活の写真を撮影してもらい、それぞれのシーンについてコメントを記入。
これにより、潜在的な課題や理想の住環境に関する洞察を得る。
グループインタビューの実施
現在の住まいについて以下の観点から意見を収集。
「当たり前」と思っている設備
「不要」と感じる設備
これらの分析を基に、新しい機能や設備の仮説を構築。
発掘された新たな価値
・プライバシーの確保と開放感の両立
・収納機能の強化
・防犯機能の充実と安心・安全の確保
・防犯・安全対策
・個人の好みにカスタマイズできる機能
・美容・リラックス効果を高める機能
② アイデア発想の取組
従来の住宅にはない斬新なアイデアを生み出すため、アナロジー発想法を活用。
住宅設備へ応用200案以上の新しいアイデアを創出
③ 具体的な製品仕様の決定
住宅のレイアウトや部屋の機能を細かく検討し、最適な製品コンセプトを策定。
主な評価ポイントは以下の通り。
新たな価値の組み込み
・女性目線での設備充実(美容・リラックス機能など)
・掃除のしやすさを重視した設備設計
・家事動線を考慮した間取り設計
・子供の目線に合わせたキッチン・スペースの提供
・鍵のかけ忘れを防止する防犯システムの導入
④ 製品化の効果
この取り組みにより、以下の成果を達成しました。
・目標達成率 約150%
・ターゲット層(女性ユーザー)の高評価を獲得
・企画段階での仕様検証により、開発期間を約40%短縮
・自社の人材育成における革新を実現
・異なる部門との新規連携を強化
「商品企画七つ道具」を活用することで、顧客の潜在ニーズを的確に捉え、
創造性の高いアイデアを生み出し、最適な製品仕様へと落とし込むことが可能になりました。
結果として、ユーザー満足度の向上と開発効率の最適化を実現し、
企業の競争力強化にもつながりました。