先日、商品企画七つ道具セミナーを実施した
消費財企業の社長から伺った話で
商品企画担当者を募集したところ、
・弁当の企画
・広告代理店で企画
・商社の販売企画
・インターネット通信販売の商品企画など
ものづくりでの商品企画経験者が欲しい社長が意図してない担当者が
面接に多々応募してきたと伺いました。

「商品企画」としての捉え方が学問だけではなく、
企業、その取り扱う製品によっても捉え方が異なることに気づきました。

商品企画七つ道具の唯一の現在の研究者である小久保先生の論文を発表しています。
製品開発の領域において商品開発や商品企画に関する研究を精査し、
商品企画の定義について研究しています。

先行研究では
「商品企画論という新研究領域:その必要性」という論題の中で、
製品開発論と商品企画論を厳密に分ける際,特に「商品企画」については、
実務家が執筆したノウハウ本や経験談は多く存在するが、
学術的に論じた研究は稀少であることが指摘されています。

国内における論文および図書・雑誌などの学術情報データベースにおいて、
「製品開発」「商品開発」「商品企画」「FFE(Fuzzy Front End)」という語を
論題に含んだ文献について、キーワード検索を行うことにより抽出を図り、
テキスト分析である形態素分析などを行い、出現している言葉の関係性を考察しています。

「商品企画+七つ道具」の出現が多いことがわかり、
産学共同研究において「商品企画」の言葉が使われます。
繊維系の学会で商品企画という言葉が多用されています。

「商品企画+計量分析」は関連がなく、
商品企画において顧客調査を推奨する商品企画七つ道具の提唱とは
反した結果となっています。

海外ではFuzzy Front End Pre Development
→開発前活動(行動)という考え方があります。
Front End of Innovationが商品企画に該当し、
海外での研究から商品企画手法の進化を検討しています。

小久保先生は長年にわたり商品企画七つ道具に深い洞察を持ち、
その研究を神田名誉教授の下、継続研究していました。

特に産業界の商品企画の問題に対して愚直に研究をしています。
新たな研究は、製品開発において真価と進化をもたらすでしょう。

ぜひこの機会に、小久保先生の論文に目を通し、
その中には、価値創造、品質管理、商品企画に
革新をもたらすヒントが隠されているかもしれません。

ご関心のある方は、ぜひリサーチマップの詳細情報をご覧ください。
https://researchmap.jp/ykokubo