私は商品企画コンサルタント、
ヒット商品請負人です。
大学や企業から禄をもらうコンサルタントとして、20年以上過ごしました。データに基づいて商品についての問題をどのように解決するかを、企業に提供することが生業でした。
私のような一人間が曲がりながらにも、企業への支援の真似事ができたのかを考えると、
神田範明先生(成城大学名誉教授)のご指導で、
製造業メーカーに多変量解析の講師アシスタントを経験させて頂きました。
特に多変量解析を活用したアンケート調査の活用においては、
当時のTQCにおける問題解決を実体験できたことが貴重な経験でした。
私のような一人間が納得感を与えたのは、これらの企業活動の合理性、
科学性であり、ビジネスにも科学の対象としてモデル化できると感じたものです。
TQM(Total Quality Management)では、科学的プロセスに則って困難な問題解決や
課題達成が可能な人材育成することが肝要です。
私がTQMに埋め込まれた方法論が極めて科学的であることです。
誰を顧客と考え、何を価値の源泉である質と捉え、
価値の実現に向けて適切なプロセス事実に基づいて
トップのリーダーシップのもと、全組織一丸となって実装することが、TQMです。
私がコンサルタントで活用する商品企画七つ道具は、
このTQMに埋め込まれた方法論であり、
商品企画のシステム化を提唱したものであります。
実は品質管理や統計解析の出会いは、商品企画七つ道具が提唱されるさらに6年前、
私が名古屋商科大学に在学中に、
神田先生のゼミナールに入ったのがきっかけです。
神田先生は東京工業大学にて経営工学を専攻し卒業され
文科系の名古屋商科大学にて教鞭を執られます。
私は経営統計学にて、始めて多変量解析を学びました。
私は商学部経営情報学部の学生でしたので、
多変量解析と言われても難しいだけで、
統計学ですら着いていくのがやっとの状況でした。
まだ統計分析を行うにはパソコンでは処理できず、
大型計算機を用いてプログラム書いていた記憶があります。
ゼミナールでは統計分析を活用した満足度調査を設計し、
統計解析した記憶があります。
私は大学の地元の青年会議所の方々と、
住民意識調査を実施し、地元の活性化について現状把握しました。
当時の愛知県日進町、三好町、長久手町の意識調査であり、
町別での違い、層別(性別、年齢、職業)分析を行い、
青年会議所主催の分析発表会では調査結果を報告しました。
冒頭にお伝えしたように神田先生がメーカー企業へ多変量解析講座の講師をする際に、
アシスタントして、同行し鞄持ちをして、企業研修での先生の教えを学び、
企業人へ教育することの優位さを気づきます。
大学院の研究では、アンケート調査における回答誤差を減らすための対策を研究し、
特に段階評価における適切な言葉について研究し修士論文にしました。
大学院卒業後は、メーカー企業に就職するも、
数年後に神田先生の企業への支援の姿に憧れ、
1999年企画システムコンサルティングの設立に関わります。
商品企画七つ道具の活用、実践を学ぶのは、
会社設立と同時に産学共同研究を行い体得していきます。
最初は神田先生の指導なくして全くできませんでしたが、
数年のOJTののち、自分自身で意思決定ができるようになり、
指導、支援、研修講師ができるようになりました。
2005年企画システムコンサルティングの代表取締役に就任し、
現在は日科技連会員様企業中心に経営課題の一つである商品、製品のコンサルティングをご提案しています。
企業理念
・製造業において「企画」は企業活動の根本。
企画力が商品の顧客満足を決定します。
・特に製品企画は重要であるが,必ずしも十分に検討していなく,
経験や主観を 頼りとする風潮があります。
・商品企画を中心として,「顧客価値創造」を大目標とし,
企業の企画活動の「科学化・システム化」を図ること使命とし,
企画の成功度を上げ,顧客満足を実現し,
確実に期待品質を満たす商品企画を創ることを使命とします。
・顧客価値創造,企画力向上のために,
顧客満足を実現する科学的な新商品企画システムの構築を指導・支援します。
・具体的方法論としては,顧客価値および、
顧客満足を最大限に創造する仕組みであるP7(商品企画七つ道具)及び
統計解析SQCを活用した企画方法の提案と,その普及と応用を推進します。